避難安全検証法を用いることで、様々なメリットがうまれます。
その一例をこちらでご紹介いたします。
メリット
排煙窓、垂れ壁を無くす
フロア内のガラス製の防煙垂れ壁、排煙設備として自然排煙に必要な外倒し窓、これらを省略することで、自由なデザイン、コストの削減を図れます。
※条件として想定可能な作業人員・可燃物の発熱量であること
※垂れ壁は1,500㎡以内には必要
階段の数を減らすことも
直通階段までの距離を適用除外にし、階段の数が減らせる可能性があります。
※2以上の直通階段、重複距離は適用されます。
大きな平面計画も可能に
屋外への出口までの歩行距離を適用除外にすると非常に大きな平面計画でも自由度が増します。
大きな防火シャッターを減らしたい
異種用途区画を適用除外とすると、他の用途との防火区画シャッターを省略できます。
計画にもよりますが事務所部分との異種用途区画を除外できる可能性があります。
※面積区画は除外できないので注意が必要です。
倉庫も検証法のメリット大
排煙設備、屋外への出口までの歩行距離を適用除外とすることでレイアウトの自由度増大、コストダウンなど得られるメリットが大きいので、一度検証法を検討してみると良いでしょう。
ただし、積載可燃物の発熱量が想定できることが条件になるため、危険物を貯蔵する倉庫はそもそも検証法が適用できないことが多いので注意が必要です。
倉庫部と事務所部は階を分けて計画をするとメリットが大きいでしょう。
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